2014.10.16
ブルックさんが帰った後
佐藤賢太郎

   ブルックさんが去った後、私はちょっぴり寂しくなった。というのも、滞在中は家族の一員になったように思います。今日は何をしていただこうかと常に考えて、張合いもあった。今頃何をしているだろうか。

 しかし今は、それを忘れられるほど、とても忙しい毎日に追われています。会員の時崎庸二さん夫妻がお越しになり、大島和子さんが勤めている郡山市の施設から、入所者の大勢の方々が3回に分けて里山アート展の見学に来られました。大島和子さんも、素晴らしい働きで活躍しています。この空間は、仲間と地元の有志の参加によって創られたものです。来年は、さらに彼らが見学できる場所を田んぼをつぶしても作るつもりです。夢があり意志があるなら、必ず実現できます。独力でも私はやります。

 障害者の方も、田んぼで束の間見学できる空間があり、和彩館では車いすのままで食事ができます。集まる方々も心楽しく過ごすことができます。豊実は普段はとても静かで、限界集落になってゆくような過疎地ですが、和彩館は賑やかです。それこそこれからの地域創生の地であります。

 今日はこれから、阿賀町で「人生を輝かす」というテーマで講演をしてまいります。11月末まで講演会が、十日町市、新潟市、さいたま市、会津若松市と続きます。講演会の主催者によって、聴講される方々の層も違って大変ですが、楽しんでゆこうと思います。

講演会の趣旨

私は66歳になりました。有難いことに、歳と共に忙しくなっています。しかも、ここのところ気付くことや閃くことが頻繁で、頭が冴えています。

私の話は、ノーベル賞やオリンピックで金メダルを獲得したというような、優秀な人の成功談ではありません。人は誰でも、どこかで才能を開花させる場所がある。躓いても人生を輝かせることができるという話です。健康であればこそできます。ご期待ください。