2011.07.07
蛍復活の成果報告
佐藤賢太郎

私たちは、7年前より蛍の復活を夢みて蛍の川を作った。初めの年は一匹も見られなかったが、一年一年蛍は少しずつ増えているようであった。それが、今年は見事に多くの蛍の舞を観賞できた。

水管理や環境が一番重要であることが分かってきた。もう少し詳しく申しますと、蛍が生息するにはまず、きれいな水が常に流れていること、農薬は使わないこと、そして街灯のない暗いところにカワニナが棲みやすい状態を作ることが大切であることが分かってきた。

今年は関係各位にお願いしたところ、節電対策のせいもあって、ありがたいことに街灯を一灯消していただいた。できれば、街灯をもう一灯消していただきたいと思っている。当然ながら街灯で照らされているところには蛍の姿は見られない。昔は道路も街灯も無かったので蛍は棲みやすかったのであろう。

さて、今年は新潟市内から蛍観賞ツアーに30名がお出でになり、堪能していただきました。こんなことは初めてですが、皆さんに大変喜んでいただきました。

そして、体験型学習で首都圏から中学生が毎年やってきていますが、彼らに蛍を観賞する機会を提供できることは、おおいなる成果であろうとおもう。自然の中で素直に蛍を眺める、そんなひとときを心豊かに味わってもらいたいものである。

山奥や湿原に行かなくとも国道に立って気軽に蛍が見られるところが、何よりも特徴であります。これからも、もっと蛍が生息しやすいようにコスモ夢舞台のビオトープつくりを進めてまいります。

田んぼの畦道には石畳みが敷いてあるので、カジュアルシューズでもそばまで行って蛍を手のひらに乗せることもできます。今後は、静かな音楽でも流しながら、さらに地域活性化の企画を進めていきたいと思います。