2009.8.23
ビオトープの保全
佐藤賢太郎

コスモ夢舞台のふるさと原風景つくりは、当初から既にビオトープ作りをしていました。その一つに蛍の川つくりがあります。ビオトープは人の手を加えなければ消滅してしまうところも多くあります。

蛍の川は、もともとあった細い水路です。ところが、田んぼつくりをやめたために水路がなくなってしまいました。それを復元して蛍の小川としました。この蛍の川を作って5年になりますが、水路が少しずつ崩れ始めてきました。これは杭を打って土崩れを止めなければなりません。

その上、6月に入ると草がものすごい勢いで繁茂し、何処が小川かわからないようになってしまいます。既に1回草刈りはしていたのに、8月には見えない状態でした。水も常に流れるように見守らなければ川底にも草が生えてきます。こうした状態を手直しする保全作業があって、はじめて小川らしくなります。

2年続けて蓮の株を植えてくれた会員の遠藤さんのお陰で、今年嬉しくも初めて古代蓮は咲きました。そのはすの池と田んぼを分けている遊歩道の木道も傾いて、直さなければと思っていました。

お盆の休暇を利用して会員の桐山士郎さんがお出でになりました。ビールを飲むだけでは体に悪いし、運動にもなるからと暑いさなか小川や木道の補修を一緒にやりました。こうした仲間がいないと、なかなかビオトープつくりはできません。実利、つまり経済利益は何もないビオトープつくりは、人の輪と夢の結晶でできると思います。

ところでつい先日、過去に戦争も多く経験しているリトアニアの首都に滞在しましたが、経済がそんなに発展しているとは思えないのに、静かで豊な生き方をしていると思えることがありました。どうしてなのだろう、なぜ成り立つのだろう。あちらこちらの歴史的建物には彫刻がほどこされ、教会からは静かに音楽が流れていました。

皆さんもコスモ夢舞台で、豊かさとは何かについて考えてみるひと時を過ごされてはいかがでしょう。