2006.07.13
後がない、悠悠亭ピンチ

日本海側と太平洋側の天気の違いは、冬だけかと思っていたが、夏でも同じ現象である。
特に6月は関東以西の太平洋側が愚図ついたのに対して、こちらは田んぼに水の欲しいとき、カラカラの暑さが続いた。
ところが、7月に入りここ数日、すごい集中豪雨に見舞われて、道路や交通手段に支障が出ている。

豊実で水害の心配があるのは、阿賀野川ではなく支流の馬取川だ。
ご存知の通りここにはコスモ夢舞台の原点である悠悠亭がある。

田んぼから、馬取川へ巡回してみると、大きな石なのだろうゴロンゴロンという音を立てながら凄まじい勢いで流れる濁流に飲み込まれている
その光景は、10年前の台風の時、馬取川の道路が決壊した中で悠悠亭建設作業をした話を彷彿させる。

今のところ、悠悠亭の場所は何とか無事である。しかし、今後のことは分からない。その理由は、上流のA地区でナラの共有林60町歩?を10年計画で伐採しているというから驚きの域を超えて言葉もない。
子孫へ残すべき貴重な財産を失ったうえ、サルの被害や洪水の原因になっていることは、ちょっと考えれば分かりそうなものだが…。

一方、馬取川の入り口には砂防工事の看板が新たに立った。破壊しては建設する。その中で利権を行使する人間がいる。こんなグローバル化(世界共通)はそろそろ幕を引いて欲しい。

先日も、縄文の風シンポジウムへのお誘いをムラの人たちへしたおり、いま、ムラではシンポジウムよりサルの被害の話題で持ちきりだと言われてしまった。

原因と結果の関連に気づかないのか、隣のことは関係ないと思っているのか、現象面ばかりを追うのは国民性なのか、ぼやいてばかりもいられない。
縄文に学びながらやらなければならないことは一杯あるはずだ。(K.M)