2006.11.13
ふくろう会精神に続け(2)

朝、食事をしているところへ我らが棟梁大野さんより、同じ業界仲間であるKさんがご夫婦で、蔵・銀河(縄文館)の周りの石を張りにこれから行くと言っているので、受け入れをよろしくという電話が突然入った。
ちょうど、薪がなくなっているときでもあるし、きれいになって、イベントの時には皆さんに観みてもらえるので、問題はないのだが、こちらには先立つ物がない。ふくろう会の方式でよければ、どうぞということになった。

朝早く、埼玉を出るということであったが、昼を過ぎても到着しない。日時を聞き違えたか、道に迷ったかと気をもんでいるところへ3時頃おみえになった。
すぐにご夫妻で仕事に取り掛かる。一寸見ただけだが、さすがに、プロの職人さんの手際の良さは違うと感じた。

秋の陽の落ちるのは早い。暗くなって明かりをつけながら作業をされていたが3分の1くらいを残して、その日は終えられた。

Kさんの出会い前の、佐藤さんに対するイメージは、もっと年配で、物静かな、殆ど口を利かない気難しい先生であろうということであったようだ。
酒をまったくたしなまないというKさん、お話の方は滑らかだなとお見受けしたが、殆どしゃべる間がないくらいに佐藤さんの熱弁は続く。

酒なくして大野さんと?と、知っている人は誰しも思うだろうが、ある特定の会社の仕事をするときに一緒になることがあり、会えばコスモ夢舞台の話を散々聞かされてきたという。HPを見れるのだから、覗いておいてと言われていたのでよく観ていた。一度行ってみたいと思っていたが、たまたま今日、仕事に空きが出たのでというのが事の次第のようである。

勿論、「桃源の湯」にはお入りいただいた。翌日、午前中に残りの分の作業が終わり、縄文館の周りが見違えるように変わった。コスモ夢舞台にまた一つ、Kさんご夫妻の輝きが残された。
「また、来ます!」と言って埼玉へ帰っていかれた。
「人は人に(出会って)感動する」んですよねKさん。またのお越しをお待ちしています!
                                        (御沓一敏)

*【ふくろう会精神】
  金銭的な見返りを求めることもなく、肩書き抜きでお互いを認め合い、ひたすら10年
   間、自分自身の楽しみと感動を求めて、手作り、手弁当で喜んで汗を流し、コスモ
   夢舞台の建物群を創りあげてきた姿は、コスモ夢舞台の3つの心「感動ある人間交
   流・一人一人が輝く・本物と向き合う」の基になっている。