2007.04.2
春のはじまり

「来なさったかね(という風にきこえる)」「出勤初めだね」豊実での2回目の春を迎えるとなると、ムラの人々がかけてくださる声にも一段と温かみを感じる。
また、ご近所の方から「こごみ」をはじめいろいろな山菜が日替わりで届けられる。

雪降ろしのない異常な、暖冬であったとはいえ、極端に桜の開花時期が早まったわけではない。
今、豊実は桜が満開である。駅前の枝垂れ桜は相変わらずみごとなもので、そこへ運良く試運転中のSLが通りかかった。 

枝垂れ桜とSLといえば、この撮影のために20年以上豊実に通っているという北海道のMさんの姿はまだ、見当たらない。

ただ、阿賀野川沿いの桜は年輪を感じさせるものが多く、花の数は少ない。次の世代を見つめた植林はコスモ夢舞台のテーマの一つになりそうだ。

ムラの人々と佐藤さんが整備したという水鏡の小径と桃源の小径を歩いてみた。そこにも春を思わせる可愛い花たちが咲いていた。残念ながら、今まで余りその辺に興味のなかった筆者には、花の名前が分らない。少し本腰を入れて覚えなくては……。(御沓一敏)