2006.01.29 
初めての蕎麦うち  

我が家の田んぼ(里山アート展の場所)に米を作ってくれている三浦さんという方がおります。
その方が夕方4時頃、突然、我が家にやってきて、蕎麦うちを今からやらないかというのです。
「えっ、そんな簡単にできるの」といいながらも、せっかく教えてくれるのだから、ともかく誘われるままに三浦さんの作業場に行くことにしました。


私は一度も蕎麦うちをやったこともないのに、10割蕎麦で作ることになったのです。果たして、食べられるものができるのかどうか心配でした。
しかし、師匠は大雑把に1升の蕎麦粉に熱湯を200CCかけて練り、さらに頃合いを見て200CCの水を混ぜて練るのです。最後に練るのは私です。蕎麦粉の練り方は、粘土の菊練のようにこねます。粘土をいじっている経験が役にたちました。こんなやり方で本当に蕎麦ができるのか半信半疑でした。

次に、蕎麦は包丁ではなく、機械に入れて細くして麺にするといいます。簡単にできるのかと思ったが、機械に蕎麦が入りません。力を入れて押し込み、そっと先を支えて包丁で切る。ちょっと難しい作業です。
師匠の三浦さんから「なかなかにこうはいかないものだよ、直ぐに切れてしまう。練り方がいいんだな」と褒められました。

見通しがたったところで、蕎麦つゆを作っておくようにと我が家へ電話入れました。しかし、この時点でも、私の練った蕎麦が食べられるのかどうか、まだ不安でした。
作業場を出る間際に「蕎麦の味は水で食べるのが一番よく分かる」と言うのです。そのようにして口にしたら、とても腰がありました。

我が家に帰って、三浦さんと蕎麦つゆをかけて食べましたが、結構いけます。三浦さんからは「いい味がする合格」とお墨付きが出ました。「こんどは自分で作ってみるといいよ」と言われました。蕎麦は練りとゆで方で決まるそうです。

一回やっただけなので、まだ、自信はありませんが、講習会を開いてとか、構えてやらなくても蕎麦うちが出来ることを期せずして体験しました。今度は、みなさんと蕎麦うちをしましょう。(K.S)