2019.07.31
ふるさとワーキングホリデーを終えて
伊藤 紘也

 私は3つの理由があり、NPO法人コスモ夢舞台に来たいと思いました。それは健康的な生活を送ってみたいという思いと、何故外国人が過疎地に集まるのかという疑問と、これまで経験したことがない仕事を体験したいという気持ちです。結論を言えば、これら全ての目的を達成することができ、大変充実した時間を過ごさせて頂きました。

 日々の生活を通じて、お二人から様々な事を学ばせて頂きました。その中でも特に印象に残っているのが、佐藤さんの行動力です。私が泊まらせて頂いていた空き家には洗濯機が無く、その事を佐藤さんに伝えると、すぐにアテを探して頂き、翌週には洗濯機が導入されました。やるべき事を先延ばしにせず、すぐに行動に移す姿勢は見習わなくてはいけない

なと感じました。そうやって25年間、佐藤さんが絶え間なく活動し続けてきた結晶が、いまの豊実だと思うと、とても感慨深いです。

 また、佐藤さんご夫婦はベジタリアンなので、当初は3週間もの間、肉を食べずに生きていけるのか不安でした。しかし、マキ子さんの手料理はどれも絶品で、その中でも麩を揚げてトンカツ風にしたものや、肉のような味がする大豆の加工品などを頂いていると、そんな不安は必要が無かったとすぐに気づきました。動物愛護や、健康などの観点から、世界では多くのベジタリアンやビーガンがいますが、日本ではまだまだ少ないように感じます。そんな中、肉を食べなくても、生活に一切支障をきたさない事を、身をもって実感することができたことで、私の視野が少し広がったように感じました。

 コスモ夢舞台に滞在して、一番良かったことは、たくさんの人に出会えた事です。都市部とは異なり、地域の方とも交流する機会が多く、豊実の町の一員になれた気がして、嬉しかったです。また、和彩館では民泊業務やWWOOFのホストをしている為、様々な職種の方や、世界各地から来たWWOOFerともたくさん交流することができました。こうした交流が、自分にとって本当に幸せな人生を見つける為の、手掛かりになると考えています。

最後に、大変な仕事もたくさんありましたが、全てが良い経験だったと心から思います。短い間でしたが、大変お世話になりました。