2008.08.13
ルーツ探しと徒然草

父がなくなり、親にも聞いていなかったわが先祖ルーツを調べることにした。それは前に書かせていただいたことがある。さかのぼってみても明治に入って戸籍ができてからしか解からなかった。私はそこから数えて家督相続が7代目に当たる。勿論その前も佐藤家はあった。過去帳モ調べたが不明である。過去帳も寺が焼けたりして古いのがない、それに名前だけでは解からない。

 解かったことは昔は同じ家から嫁と婿が入籍しているということである。それもなんと佐藤家のは2つの村から嫁と婿が入籍していた。

  片方の福島県からの家のつながりはその家に尋ねて聴き明確にわかった。もう一つ新潟県のある村から入籍した婿さんがいた。父が亡くなってまもなく、この辺でなかろうかと雪の中歩いて尋ねた。しかしそのときはその家が解からなかった。

 それから半年過ぎ私は家内とお盆に近くなったのでお墓掃除をしていた。するとなんと探して解からなかったその婿さんの村の名前が墓碑に刻まれていた。そしてその村に住むある方に電話で聞いてみた、間違いなく婿入りした家と解かった。しかしもう尋ねる必要もない、その子孫に会いたいと思う気持ちにならなかった。行く川の流れは絶えずして元の水にあらず、と言った吉田兼好の徒然草を名文が浮かんできた。栄枯盛衰は常に理なり。
                                  (佐藤賢太郎)