2011.01.26
単純明快に生きる2
佐藤賢太郎

. 来たバスに乗れ。

川竹文夫さんは言う。ともかく一歩、「来たバスに乗れ」。そのバスがオンボロでも、ともかく目の前に来たら飛び乗ってしまう。走りながら考える。そして、もう少しましなバスが着たら乗り換えればいい。

私はこの文章に共感することが多い。来たバスに乗れ。私の場合、これは彫刻家の師匠鈴木政夫先生である。まさに来たバスであった。  

「君は佐藤賢太郎
その
最終列車にやっと飛び乗ったようなものだ」とかつて師匠に言っていただいた。彫刻家になるには遅いくらいである。それでも飛び乗ったのだ。飛び乗ってから考えた。そして走り続ける毎日であった。

そしてコスモ夢舞台も同じようなものである。走りながら一歩一歩考えて今日のようになってきました。どこの真似もしていない独創的な歩み方である。失敗をしたくない?
 最大の失敗は何も失敗しないことだとも氏は言っています。とても良い言葉です。言葉だけではしょうがない、実行です。その実践として「がん」を通しその選択をした。

さらに成功するかどうか見極めがつかない? 誰の目にも成功が明らかなものがあるとすれば、それは、非常に単純なものに限られている。そんなものは成功させたとしてもたいして価値はなく喜びも少ないに違いない、と語っている。この言葉にも感銘する。それは常に私が感じていることです。

コスモ夢舞台を創っている中で、本当に夢舞台になるのだろうかと思う方もいるかもしれない。成功の約束も何の保証もない。ただ私は「現代の桃源郷つくり」と仲間に言ってきた。仲間からそんなに自分の時間を使って本当に感動が得られるのだろうか、それに見合うだけ得るものがあるのだろうか、と思われても仕方がない。

まして外部からはそんなことをしていて地域活性化などできるのだろうか、と思われているかもしれない。新しいことをするということはそこに賭ける意気込みがない人にはできないだろうと思う。計算をするような方には難しいだろう。私は計算をしないから彫刻家の道を選んだ。

コスモ夢舞台にしても同じである。川竹文夫さんは「人生はプロセスだ」と結んでいるがそうである。それが生きた証ではないか、仲間がいなければコスモ夢舞台は成り立たない。