2017.12.14
老化について
佐藤賢太郎 

人間誰しも、若くありたいと願うものですが、70歳直前にして、肉体的には老化していることがはっきりと分かることがあります。これは避けられないことでしょう。しかし私は、精神的には老化がないばかりか、むしろ若返っているかもしれない。なぜならば、常に免疫力を上げているからです。

家内が「清流」という冊子を読んで、こんなことが書かれていたと、教えてくれた。「人間は歳をとったから老化するのではない。何をするのも面倒くさいと思うようになったら、そして、いつもお同じ事ばかりに安住し、新しいことに挑戦しなくなっているとしたら、その人は、老化している」。こうしたことは若い人にも見られますが、高齢者においては、言わずもがなです。 

私は常に新しいことに挑戦する意欲がある。それは環境がそうさせているし、より善くなろうとしているから意欲が湧くのかもしれない。そのひとつに、里山アート展の作品制作がある。借りている家のリフォームに懸命になっている。外国人や若い方の受け入れにしても、みんな新しい挑戦であります。毎回違う外国人がやって来て、私はその対応が日常です。それは私にとって、眠っている細胞が起こされることなのだろうと思います。 

ところで、猿の被害から免れようと畑に電気柵を付けている。昨年はこの柵をとってから雪が消えてしまい、サルに玉ねぎを引き抜かれた。だから今年は根雪になってから取ろうとしていた。ところが一挙に大雪になり、支柱は折れ、そこから電気柵の線を引き抜くことになった。今年はこのままにしておこうと思った。家内がいるので一本ずつ線を外してゆきました。これは大変な作業でした。失敗をしたと思うか、雪から引き抜く線を新たな挑戦と取るかどちらかである。来年はサルにもお裾分けをしなければならないと思った。 

もう一つ、電気溶接は私にとってそれこそ新しい挑戦です。その他たくさん挑戦することが周りにあります。これを大変苦労すると思うか、新しい挑戦と取るかで道が違ってくる。 

私は一つ一つ山を越えてゆく。歳を重ねないと分からないこともある。私は今が、人生で一番輝ける時だと心から思う