2011.12.15
感動する生き方
大塚秀夫 

今年2013年の十二支の巳年が終わろうとしています。蛇は一生に何度も脱皮を繰り返しながら成長していく生き物だそうです。今年を振り返るならば私自身も潔く脱皮をして心機一転、古い殻を脱ぎ捨てて感動を味わうことができました。 

思いたくはありませんが、私も年を重ねていくと物も金もほどほどあると、そこに安住してさらに向上しようとか現状に満足して、若くはないのだからと挑戦していく心も、つい後ろ向きになってしまいがちです。 

しかし、今年1月に佐藤さんから「ガンが治ったという講演会をさいたま市でやろう」と持ちかけられ「実行委員長でやってくれないか。」と頼まれました。 

私は豊実で『健康を考える  ガンをはねのけ生き抜く力』のフォーラムが開催され、その前夜祭でガンを話題にすごく明るく盛り上がる経験を初めていたしました。それまではガン=死のイメージでした。しかし、いのちの田圃の会長佐々木さんのお話をうかがいながらガンになる前より健康になる生き方があることを聞きました。ガンというリスクが実は苦痛や苦難ではなく幸福の種のような気がしました。 

そのような意識もあり、この講演会は必ず楽しくなると思いました。もちろん佐藤さんのガンも退縮するに違いないと確信して、佐藤さんとタッグを組めば必ず明るい豊かなものになると確信して引き受けました。 

6月15日・16日の二日間、第4回ウエラー・ザン・ウェル学会シンポジウムが横浜の県民共済みらいホールで開催され、佐藤さんは出演者として参加いたしました。ガンを治すと言うより、人間の生き方を考える中身の濃いシンポジウムでした。『心は体の設計図』の講演会の実行委員長として私も参加しました。

川竹代表のお話で冒頭に葉っぱが、ゆらゆらと落ちているのと鳥が大空を飛んでいるのでは主体性はどちらにあるかと尋ねられました。もちろん鳥です。川竹代表や佐藤さんはガンになったことにより、新しい生き方をおのずから主体的に選ばれた。つまり古い殻を脱ぎ捨てて新しいステージに立たなければならなかったのがガンという病気を通してだったような気がします。

気持ちが満たされ、生きがいを感じるのはどんなときでしょうか。たぶん主体的に生きている時ではないでしょうか。ひとつひとつ自分の目標に向かって邁進しました。佐藤さんの話を多くの人に聞いてもらい元気に生きてほしいと一生懸命に講演会に向かって人に声をかけ汗を流すことができました。

生きがいや気持ちが満たされるのはどんな時なのか、それを私は体験することができました。自分の働きが人の役に立っているとき、人は尽くすことがうれしいのです。みんなに喜んでいただける。何か究極の幸せが何なのか見えてきたように思うのです。

人に愛されること

人に褒められること

人の役に立つこと

人に必要とされること 

今年亡くなられたやなせたかしさんは人生の最高の幸せは人を喜ばせることだと言われます。そして自らそれを実践された方であります。

佐藤さんの理想もコスモ夢舞台も人生という夢舞台で演じることで人生を輝かせ、佐藤さんは自ら進んで講演会をやろうという。そして自ら忙しくする。しかし、実はそこにこそ人も我も巻き込みながら感動できるから私はいつもわくわくします。

前向きで楽天的な発想が好きです。新しいことに対する興味や関心に惹きつけられるのです。今のままでいい、今のままでいたいという人には新しい展望など開けようがないのです。来年も古い殻を脱ぎ捨てて、来年の干支、馬のように駆け回ります。

動いてこそ感動。