2020.6.12
十日町石彫プロムナード作家展2020
佐藤賢太郎

 6月12日(金)から3人展が十日町市の「星と森の詩美術館」で開催されることになり、今年は私も選ばれた。当然搬入があり立ち会った。「星と森の詩美術館」は素晴らしいところにある。飾り付けを終えて十日町に来て2つ素晴らしいことに出合った。

 その一つは、障がい者がトイレットペーパーを包む包装紙に「ありがとう」という絵を描いている。絵はイラストを使っていた。そこで、私が長田良夫先生の絵を模写したらどうかというと、会長は大変気に入ってくださった。
 それから「NPO安心がはじまり物語」にある施設を会長さんに案内していただいた。トイレとペーパーセンター、給食センターがあり、それがなんと障がい者と健常者100人以上の雇用を生んでいる。 
 家は買うか借りるかであるが、空き家を使う大変さは私が実施しているからよく分かる。施設がお金をかけているように思えたが携わるのは技術屋さんである。私のとは比べものにならない。でもお金をかけず、貰い物で直して使っている。会長は4時30から施設を見回っている。それらを総合的に運営しているところがこの樋口功さんのすごいところであった。

 もう一人は「星と森の詩美術館」会長の丸山秀二さんである。高級料亭で夕食を共にした時、丸山さんは「あれは私の道楽で、全て赤字である」と軽く言っていた。さらに日本女子レスリング連盟の会長で、オリンピック選手の応援をしているのが丸山さんです。これは美術館設立よりも前と言っている。勿論道楽と私たちに言いますが、3年以上のさらに長い継続は難しい。これにはしっかりした見識と哲学がいると思った。

 懐かしい十日町を後にして私は豊実に帰りました。人間どう生きるか、新型コロナの時代だからこそ生き方が大切である。話はいくらでもするが、実行できる人は少ないと言ってもいいだろう。