2014.12.24
冬になると
佐藤賢太郎 

毎年冬になると、縄文人はどんな暮らしをしていたのかと、どうしても考えをめぐらします。縄文人の平均寿命は30年とか言われています。その理由について、私は単純に思うことがある。腹いっぱい食べられる現代人に比べ、食料の確保は安定していなかったと言われています。

しかし、現代人は食べ過ぎて体を壊す人が多い。腹が空いている方が体にいいと聞くが、私もそう思う。欲に勝てないので、食べたいだけ食べてしまう。縄文人は食べたくとも食べる食物が少ないので空腹で過ごすことが多かったのだろう。狩りがあったりなかったりした。動物たちのように過ごしていたのだろう。 

最も極端に食料が少なければ餓死してしまうが、食べ物は現代人のように添加物など一切入っていない。自然のものを食べていた。まさに健康食品を食していたと思う。それなのに寿命が短い。

では暖房はどうであろうか。今のように、冬は暖かい服装をまとうこともできず、住居も寒かろう。寒さの冬は体にこたえたのだろう、そして寿命を短くしたのではないかと思う。縄文人は、冬のトイレはどうしていたのだろうか。

縄文時代からすれば、年々人間の寿命は長くなっている。しかし、それは私たちの両親の時代までであり、戦後生まれの私たちの寿命はこのままだと短くなるかもしれないと予想されています。

人生30年とすれば15歳以下で子供を産まないと命の繋がりはなかったと思う。「姉やは15で嫁に行き」と歌にありますが、縄文時代はもっと早かったかもしれない。現代ならば、子供が子供を産むようなものです。

衣食住が寿命に関係していることは間違いない。その食は命であります。美味しいと感じるものは、ほとんどが酸性食物(アルコール、肉、砂糖、卵、刺身、するめ、甘いお菓子その他)であります。その美食を現代人は好みます。私は癌になって以来、食について大変関心をもつようになった。そして冬は、家内と人間にとって大切な食について勉強している。

縄文人の生活を学ぶと「生きるということは、食をいかに確保するか」単純明快であったと思えます。命は、衣食住が最低限あれば繋げるものです。私は収入が少なくても最高級の食を手に入れていると思います。雨漏りのしない家に住み、衣も十分です。

冬になると、暖かい地域がいいと誰でも思う。

動物には縄張りがあるが、縄文人は土地などの所有権があったのだろうか。縄文時代は争いがなったというが、どんなふうに住み分けていたのだろうか。

出来れば、来年はそんな縄文人を考えるために、縄文土器を焼くイベントをしてみようとも考えています。