2010.08.26
縄文匠の会視察
佐藤賢太郎

文匠の会は、新潟市にある大江山縄文市実行委員会によって運営されています。

今回、縄文文化で地域活性化、縄文文化を楽しむというチラシをもって14名の会員の方がお出でになりました。どこでコスモ夢舞台を知ったのか分かりませんが、縄文シンポジウムを開催していることが目に留まったようです。その縄文に関心をもっているので、コスモ夢舞台の活動について話しをしてほしいといって来訪されました。

はじめに私は「皆さんはどうして縄文に関心があるのですか?」とお尋ねしまた。すると2名の方が、1万年もの間、平和な暮らしをしていた素晴らしさと、縄文土器に見られる芸術性の高さを指摘されました。

私はまず「この豊実の山奥から縄文土器が出土したと言うことに驚きました。なぜなら、こんな人のいないところに縄文人が住んでいるとは想像したことがありませんでしたから。そして縄文の土偶の彫刻モニュメント作ろうと思い、縄文の文化を調べることにしました。そのなかで、縄文人は現代人がすっかり忘れてしまった、すごい生き方をしていたことに気付いたのです。そこで私は縄文の専門知識はありませんが、縄文人の精神を生かした地域つくりをしようと考えてみました。   

縄文人の素晴らしさについては、1万年ものあいだ平和な暮らしをしていたこと、その精神の元は必要な分だけ自然の恵みをいただく生活、全てに魂の存在を信じていた精神、ここに縄文人の知恵があるようです。そして「今、縄文人と同じことをすることは出来ませんが、この過疎に縄文の精神を生かしながら活動を続ける、それがコスモ夢舞台の今日までの歩みです」と話をして、まず縄文館にご案内しました。

さすが縄文に関心のある方々ですので、関心深く、見聞きしてくださいました。次に滔滔亭、水鏡の小径(名前がいいですねとの反応もありました)、ふくろう会館&アートギャラリーへとご案内しました。ここでも感慨深く鑑賞されました。さらに桃源の湯へご案内すると、「すごい、すごい」の連発でした。その後悠悠亭にご案内しますと、またまた感動された様子でした。

和彩館に戻り、十割そばと古代米の笹船寿司の食事、これも笑顔一杯の賑やかで楽しい会食となりました。

その後、参加者のにいがた自治体研究所副理事の方から地域おこしについて話をしていただきたいと要望があり、プロジェクターを使ってNPO法人コスモ夢舞台のお話をさせていただき、大きな拍手で閉じさせていただきました。                    

皆さんに何か質問がありますかと投げかけますと、ある女性から「佐藤さんはどうしてそんなにエネルギーが出るのですか」と言われました。                         

「人間、生きている時間は限られています。その間、感動する時間をどれだけもてるかそこに価値を置いています。感動すると言うことは懸命に夢を追いかけ動くことです。夢実現には当然厳しいことも伴います。周囲から理解されないこともあります。しかし人のためにやっているのではない、自分が感動するためなら継続出来ます。幸いに私を理解してくださる仲間もいます」と申しました。

また、ある女性から「私の子は肉体的には健康体ですが、精神的な障害を持っています。ここに連れてきたい」という話しに発展しました。私は「自然との触れ合いの中で元気を取り戻せるのでないかと思います。こうした環境のなかで徐々に話し合っていくのがよいと思います」と答えました。          

さらに、「私にはまだまだ夢があって、元気になるコスモ夢舞台塾を作りたいと思っています。私たちには子供がいませんので、こうした精神を受け継ぐ人に託したいと思っています」と言いますと、ある女性が「私が養女になります」と申し出がありました。        

こうして皆さんから盛大な拍手をいただき、閉会となりました。

私にとりましても、皆さんに終始笑顔で楽しそうに時を過ごしていただき、最近になく来訪者に感動を覚えました。