2015.01.05
人の一生から
佐藤賢太郎 

田舎に暮らすようになり、一年に何度も葬式に出るようになりました。家内のお兄さんが暮れに亡くなり、1月3日に葬儀が行われ、火葬場で遺骨を拾うことになりました。私もこうなるのだと、身近に感じるようになりました。現役で活躍できるのもそんなに長くないと思うと、生活のために働くと言うより、生かされている時間をどう生きるかが大切と思うようになりました。 

生きるとは、感動する時間を多く持つことだと思います。金持ちになる、有名になる、そんなことではなく、いかに感動を得るかであると思います。私は人生後半になって、今が一番輝いて生きていると思っています。だから昨年は「人生を輝かす」という講演会をしました。

「倫風」2月号に、私の32年の体験が、わずか5ページですが、まとめて掲載されました。そして、年初に三つのことを学びました。

(1)苦難は人間力を育てるチャンス。

(2)論より実践。

(3)一人一人が「改革」の主人公。

これはまさに、ギリシャでの体験そのものでした。過ぎてみれば苦難は感謝であります。苦難は人間力を育てるチャンスです。そして、理屈を並べるより実行が先です。さらに、感動するためには、主体性をもって取り組むことだと思っております。 

昨年、家内の父が亡くなり暮れに喪中のお知らせを出したところ、大阪の友人から高級な香が送られてきました。桐箱を開けますと、素晴らしい香りの線香が入っていました。30年来の友人です。その彼が、今年は必ずコスモ夢舞台に行きますと電話をくださいました。彼の奥さんは、ガンであの世に早く逝きました。そのときの、彼の嘆きは言葉にできないほどでした。あれから何年もたち、その彼がやってきます。何十年も会っていないのに、人の繋がりを大切にする気持ちを嬉しく思います。人生を語り合いたいと思います。もちろんコスモ夢舞台のことも語り、ギリシャのことも語ります。

そして私はこれからの生き方を語ります。

生きている限り、苦難は当然であります。しかし、それは人間力を高めるチャンスであると語り合いたいものです。