2014.11.19
母の介護
佐藤賢太郎

 父のときは、それ程介護の記憶はなかった。91歳の母の介護が始まったばかりです。もう、一人で歩くことができなくなりました。トイレもポータブルを使っています。なるべく自分で食べるようにしていますが、家内は、口にご飯を運んでやったりしています。

 家内一人では、母を動かせない状態になりました。私も、ともに介護をします。朝、母を起してリハビリパンツの取り替え、それから茶の間に連れてくるまでが一苦労です。

それから、顔を洗います。そして食事。その後デイサービスに送り、それで一段落です。これはまだいいほうだと思いますが、介護に疲れてしまうということを聞きますが、よく分かります。もし私ひとりであったら、ものすごい負担であろうと思う。

 こうして子供のようになる母を見て、私たちも子供のとき、母に面倒を見てもらったのだと思う。家内は母が大嫌いであった。しかし家内は今、母をいとおしく思うといってくれます。感謝であります。

  私を愛し育ててくれた母です。そして今の私があります。何事も一期一会。ギリシャ滞在中でなくてよかったと、つくづく思います。