2013.11.18
般若心経1
佐藤賢太郎 

いわき市の龍雲寺で初めて般若心経(御釈迦様の教え)を写経しました。その際、はじめて内容の意味を調べました。これもきっかけで、出会いです。

般若心経は宇宙の真理や人生の哲理が凝縮されていると言われています。心の豊かさとは心を磨くことであります。心のありようの大切さを説いているのが般若心経です。これをいつか私の作品にしたいと思いつきました。 

私は経文の内容のなかで、自分に感じたところから自分に言い聞かせ、その意味を紐解いてゆこうと思い、般若心経1としました。

1.「照見五蘊皆空」これはいたずらに一喜一憂することなかれと言う意味だそうです。この世の現実は流動的であり、いたずらに一喜一憂することなく努力しなさい。ということです。私も本当に一喜一憂しながら生きています。確かに、現実は流動的であると言われて、自分の人生や他人の人生をみても流動的です。「行く川の流れは絶えずしてし、、」の鴨長明と同じことを言っています。

2.「色不異空」色あるものはすべて流動的という意味だそうです。「夏草や兵どもの夢の跡」松尾芭蕉の俳句そのままです。あらゆるものは、100年、1万年たてば消えてゆく。宇宙の生成流転を思います。

3.「色即是空」。不倫は、表に現れないときは当事者には楽しいものですが、ひとたび発覚したときは高い代償が支払われます。ゆえに不倫はむなしいもの。色即是空のもっとも本質な意味は、あらゆるものは空である、あらゆるものにとらわれるなと説きます。