2015.08.30
考えの違う人を巻き込む?
佐藤賢太郎

「考えの違う人をどう巻き込めるか?」

郡山の講演会で、そのような質問がありました。考えが全て一致する人なんて、この世にいないと思います。生活を共にする、夫婦でさえも違うと思います。私たちは共通点で折り合いをつけています。

郡山講演会での、この質問は非常に内容のあるものだと思います。生きていれば誰でも局面しますし、大切な課題です。このことは一言では語れませんので書かせていただきました。

コスモ夢舞台の仲間は同じ考えと言えますが、生まれも環境も違うので、細かくいえば皆違います。ただ、大体同じ価値観を持つ人が集まっていると思います。少々違っても、お互いに認め合ってきたと思います。あの人のここが許せないとこだわるなら、一緒にいたくないと思います。アバウトで方向が反対に向かっていないこと、思考や価値観が大体同じだと思います。 コスモ夢舞台は仲間によってさまざまなことをやってきました。 

しかし近年、とみに会員以外の方が多く参加することでイベントが実施されようになりました。関東と新潟では距離があるということと、仲間も高齢化してきたということで、以前のように仲間が集まれなくなりました。その場で即判断せざるを得ないことが多くなりました。和彩館や、里山アート展、蛍コンサートに集まる方が、仲間だけでなくいろんな方が来られます。中学生、高校生、大学生、それにコスモ夢舞台イベント、さらに外国人のウファー、障がい者など、全て食事が付いて回ります。この食事はとても重要なものですから、家内一人では間に合いません。そこで、仲間のような価値観を持つ以外の方にもご協力をいただいてきました。首都圏で行われる講演会もそうです。 

そこで価値観が違った方とどう折り合うようにするか、ここが難しいところです。まず、私が理想に向かってやっていることを目で見ていただくことです。具体的には、里山アート展とその会場つくり、体験学習、大学生、外国人との対応、講演会の開催などです。もし興味を持たれたら、こちらのルールに従っていただくことです。いろんな方が参加して理想を実現してゆくのです。

この理想を実践するには、それなりの信念や汗を流す努力は必要です。そのためのマナーやルールです。いろいろな方が集まるから面白いだけでは困ります。こうして無言の中で、理想の実践活動から感じていただくことが大事だと思うのです。作家にしても大学生にしても私の対応は同じです。しいて一言でいえば、それぞれ違いがありますが、共通価値観を持つようにした方でコスモ夢舞台は進化してゆきます。