2012.02.01
心に響く言葉
佐藤賢太

私はいのちの田圃という月刊誌を読んでいます。そこに私の心に響く多くのことが記されています。あるがん患者の方が講演される患者学研究所代表に挨拶したが代表はそっけなかった。とメールを送ったそうです。

代表はそのとき体調が悪かったか、講演の前で気をとられていたかもしれないとそんな風に折り合いをつけられなかったようです。代表は言う、その方は何時でも誰にでも「私は弱い、だからいつも優しくして欲しと要求しているのでないか。」思いが通らないと、その都度、失望、怒り、かなしみ、傷つく、そして疲れてしまうのでないかと。

しかし代表は自分もかつての自分に反省している「私は強い。だからいつも尊敬してくれ。」そして「かつての私は人が自分を軽く見ていないかといつも神経をとがらしていた。僅かの批判にも全人格を否定されたように感じ、怒り、ひどく落ち込んだりしたものだと言っていた。」と

ではどうすればその迷路から抜け出せるのか。自分をあまり大切に守ろうとしないこと。そして周囲を静かにみつめると、弱いと思い込んでいた、あなたの助力を求める方がいる。自分自分と自分にばかりしがみついているのでなく、人は与えることによって自分の力を自覚することができる。

私はこの文章に心が残りました。それは全部とは言わないが、私の一部を覗いたような気がしたからだ。ようやくこのような文章を肯定するようになった。

私は心身とも以前よりよりよくなろうと努力している。

大病を宣告される以前、生きるということをこんなにも見つめたことはなかった。リアルタイムに生きている気がする、むしろ気力が以前より違った意味で湧いている。