2020.9.24
いわき市立綴小学校
佐藤賢太郎

 龍雲寺に通い始めて、いわきに玉木敏彦校長先生が赴任していることに思い当たりました。そうだ、お世話になった玉木校長先生のためにも、記念に私の彫刻を学校に寄贈しようと思った。その作品は石でなく鉄です。
 題名は「歯を磨こう」ですが、その裏に「最近、物を大切にしない人間が多くなりました。創造豊かであれば、このように最後まで使うことです」
というメッセージを込めました。
 龍雲寺の奥さんと綴小学校に向かったが、くねくねとした
細い坂道を上り、学校はなんと山の上にありました。誰もが
どうしてと思うでしょう。生徒たちはどんな思いで登ったのだろう。
今、生徒はわかりませんが、誰か作品の意味が解るでしょう。私は作品の顔を忘れてしまったのです。来週取り付けてもらいます。

 ところで、生徒は今では50人程度ですが、最盛期には900人もいました。いわき市は炭鉱の町でありました。玄関には、黒光りした石炭が置いてありました。石炭がここで採掘された証拠でした。山という山から穴を掘り、石炭を掘り出し、そこに家が建ち、そのために山の上に学校があったのです。
 今は石炭を掘り出していません。代わりに、常磐ハワイアンセンターが有名です。