2011.09.21
会場つくりに駆けつける仲間
佐藤賢太郎

田んぼ夢舞台祭り、里山アート展の会場つくりは23日から25日に会員が集まり、作業をする予定です。

常連の会員Kさんは仕事上どうしてもその日に参加できないので、17〜19日に単独で豊実に来てくれることになった。その熱意に心から感謝申し上げます。

草刈や土砂置き場などの整備をしていただいたが、Kさんの折々に話される生い立ちに、改めてご苦労されていたことを思いました。

北海道の山奥に住んでいて、高校は20キロも歩いて通ったということです。私も小さいころ雪国に住んでいた体験から想像はできますが、冬は雪をかきわけ歩いたわけですから尋常ではありません。

しかも高校を卒業するまで電気のない暮らしだったといいます。いかに不自由な生活なのかと思いましたが、そんな環境を当たり前と思っていて暮らしていたそうです。

ただ、お父さんが電報の請負をしていたそうですが、お父さんが酒を飲んでしまうと代わりにKさんにその役目が回ってきてとてもきつかったと言っておりました。

お父さんは退職後こずかい稼ぎにリヤカーを引いて2人で道普請をしていたそうです。高等学校に自転車で通う帰り道Kさんは、お父さんのリヤカーを引いている姿を見て、お父さんをリヤカーに乗せ自転車で引いたそうです。父はどんな思いだったろう、とも述懐していました。Kさんの辛抱強さや思いやりの源流は、こうしたところにあるのかと思いました。

今日はとても暑い厳しい一日であった。ともに入浴し、夕食時に歓談しながら翌日にそなえて9時にはお開きとし、早く寝ることにしました。

さて翌日NSTのテレビを見たお客様が美術館を見たいと来られました。私がテレビで普段と同じように話すことに感動されたそうです。その客さんをKさんがご案内し、作品買い上げの商談をまとめてくださいました。ありがたい一日でした。