2017.03.05
景観を創る
佐藤賢太郎

 3月4日(土)、私たちは古田浅吉さん夫婦と一緒に、大島和子さんの昔の家をリフォームして作った「和らぎ美術館」?に行った。

目的は、庭にある壊れかかった小屋を高台から失くして、見晴らしの良い景観を作ることにあった。
「小屋を失くして、枝垂れ桜が一本引き立つようにしたら、ここは素晴らしい場所になる。そこに居るだけで幸せになりますよ」
すると、私の提案に和子さんは賛同した。

 今しかない。気づいたら、即実行です。後でとか何時かは、やりませんということに近い。あるものを最高に生かしてゆく、これが楽しみであった。構想があっても、労働を伴うので、実行力のある無しが物を言う。そして動く人がいないとできない。食事を作る人がいないとできない。

昼食は家内が用意し、持参した。そこに、フキノトウの天ぷらと野菜の味噌汁を大島さんが用意してくれた。天候は穏やかで、作業するには最高の天からの応援がありました。

家内はなるべく、私に樹を切らないようにと、心配していた。最後に残った金木犀を切ったほうがよいと大島さんに提言した。そして、お母さんの意思をうかがっていた。その金木犀樹があることで、桜が引き立たず、その上、斜面の連続するスロープの美しさをそこなうと思ったからです。写真はありませんが、思いっ切り金木犀を根元から切り倒しました。そして、車がギャラリーのそばまで上がれるように、道の拡張準備として、つつじの木も切ってしまいました。

桜を前にテーブルを置き、そこで飲み物でもいただけたら一幅の絵になります。そのための道の拡張です。人が集まりやすくすることは絶対条件です。

 解体しながら、家内は思い出したように言った。

「みんなで作ったふくろう会館&アートギャラリーのリフォームは、この10倍以上のエネルギーが必要でしたね」

私はもうやる気もありませんし、できません。コスモ夢舞台の作業は決まって雨の日が多かった、それでもやったのです。改めて、ありがとうと仲間に言いたいものです。その時にしか、できない事でありました。だから、気づいたら直ぐ行うことが肝要です。