2013.01.14
講演会に思う
大塚秀夫

コスモ夢舞台もこれから第二ステージが今年も始まりました。
佐藤賢太郎さんが年初に学ぶで、世界中が転換点を迎えている。古い殻を脱ぎ捨てなければならないときにきている。こうした課題を解決するには、利己ではなく利他しかないと結論を結んでいますと書いていました。

利他的生き方を中心に据えた生き方ですね。思い出すのが黒沢明監督の映画『七人の侍』です。ズーット以前豊実の和彩館で、ちょうど冬雪国で何の娯楽もないところに村の人を招待して映画鑑賞会を企画されました。
志村喬扮する勘兵衛ら七人の侍が村を襲う野武士集団に果敢に挑む。その戦闘シーンは迫力がありました。

1953年に黒沢監督はすでに侍を集めてくるときの会話に利他的生き方を表現したのです。
百姓は侍に米を食べさせ、自身は稗で我慢していることを知って、勘兵衛はその言葉を聞き、百姓の頼みを引き受ける。報酬は飯が食えるというだけで、勘兵衛の下には侍たちがほとんど金にもならないことに命をはって望む。七人は村を救う。これがアメリカでもリメイクされて「荒野の七人」になったことを思うと普遍です。黒沢明監督の「生きる」もそうでした。市役所に勤める公務員の『いのち』が限られたことを悟ったとき、公園を作るために奔走する。「おのれの事ばかりを考える奴は、おのれをも滅ぼす奴だ」と言わせている。
それを思うと黒沢監督の思いにも、人は生きていて、4つのことに幸福を感じます。愛されること、人に褒められること、人に役立つこと、人に必要とされることです。

本当に人の役に立つことは幸福なことの一つなのですね。しかし、創造していくことは大変なこと。
やはりプロディースすることは容易ではありません。17年間、よくコスモ夢舞台を描かれたと思います。そして、それがEUジャパンの古木さんにそして多くの人を引き付けいま若い学生が『夢を語ろう会』で講演会を開催する。岡部さんはきっとすばらしい体験をします。自信になりますよね。未知のことに挑戦する気概は大切なことです。
コスモ夢舞台つくりは今年で17年目。遠くに行くには近くからのご指導に則り、まず一歩から進んでいきます。