2017.06.25
ラクビーとコスモ夢舞台
森紘一

  6月24日(土)梅雨の晴れ間は夏空で、陽ざしがまぶしい。東大宮駅からスクールバスで約5分、緑に囲まれた広大な芝浦工業大学大宮キャンパスに着くと、佐藤さんとマキ子さんを囲んで、仲間たちはすでに集まっていた。 

 今日の講演会は、いつもの講演会とはおもむきが異なる。ことの発端を、元ラクビー部の後輩で進行役の大塚秀夫さんはこう語っている。
「ラクビー部のOBたちが佐藤さんの豊実でいっぱいやりたいといっている」と伝えたところ、「飲みたいというだけでなく、コスモ夢舞台の活動や私の生き方を知りたいというのであれば歓迎したい」と佐藤さんは答えたという。

 ここから、佐藤賢太郎 特別講演会「母校で未来と希望を語る」の開催にむけて、大塚さんの涙ぐましい努力がはじまる。聞くところによると、現役ラクビー部とOBの接点は途切れていて、その修復もからんできたそうだ。

 会場となった芝浦工業大学システム理工学部2号館の2303教室に、続々と集まる皆さんは、さすがに元ラガーといった恰幅の良い人が多く、肩を抱き合い、握手を繰り返す光景が見受けられた。そんな中に、若い現役学生とコスモ夢舞台の会員、関係者が混ざっているという独特な会場風景だった。

隣の教室は授業中で、近代的な建物とはいえ騒音やガラス越しの人の動きが迷惑ではないだろうかと気にしてしまう。

 講演に先立ち、ご出席いただいたシステム理工学部部長渡部英二教授から、公務出張中の村上雅人学長の丁重な挨拶文も紹介され、我われも懐かしく学生時代を思い浮かべながら、授業を受ける気分を味わうことができた。

  佐藤さんの講演会はコスモ夢舞台の現状とこれからについて、パワーポイントを使って解説も手際よく分かりやすかった。佐藤さんの語る夢と希望を失わない生き方の提案は、“生涯青春”を実践することであり、会場の皆さんにも素直に受け入れられたのではないだろうか。今度はぜひ、我われも豊実でお目にかかりたいものである。

 講演会の後で開かれた懇親会では、現役の学生諸君からラクビー部OB会の継続や運営についても力強い発言があった。 

 異業種交流会ではないが、我われも予期せず貴重な経験を味わうことができ、楽しいひと時を過ごすことができました。ありがとうございました。