2011.11.06
西隆寺コンサート
佐藤賢太郎

11月5日(土)15:00より三島町西隆寺で「鎮魂と祈り」ということで、奥会津書房主催ベルギーのヤン・デプレーテルさんのギターコンサートが開催された。

初めに奥会津書房の遠藤由美子さんが、大震災に際し支援してくださったEU・ジャパンフェスト日本委員会を紹介され、今日もこうして支援をいただき、コンサートを開かせていただいていることに感謝の言葉があった。

続いて、EU・ジャパンフェスト日本委員会古木修治事務局長の挨拶があった。震災後、遠藤さんたちが炊き出しをして頑張っていること、物資の足りないことを知り、全国に呼びかけて物資を集めコスモ夢舞台に送り、そこから会津坂下町坂本分校に届け、そこから東北に支援物資を配られた。この連携とそうした人とひとの繋がりがいかに大切なのかを思います、その核になった方々も今日おいでになりましたと語られた。

私は家内とともに参加させていただきました。ヤンさんのギターは優しかった、そして癒されるような感じがして、まさしく「鎮魂と祈り」であった。素晴らしい演奏の後アンコールの拍手があった。そこで、憎いほど人を引き付けるように計算された日本人の誰でも知っている「禁じられた遊び」が弾かれ、観客の中には手を合わせ、祈りのように感動し震えている方もいた。

私は和歌山からおいでになった井上さん、EU・ジャパンの皆様と西隆寺に泊まることになって夕食となった。遠藤さんは私の体を気遣って、玄米、野菜などおいしい食事を用意してくださったことに心より感謝いたします。私もいつもは受け入れ側にいるので、その苦労はよく分かります。

食事中ヤンさんはギターを取りに行き、思いがけなくライブが始まった。皆さんとても喜んで、彼のヴォーカルやギターの奏でるライブに感動し酔っていたようだ。ことにEU・ジャパンの若いスッタフは心から感激した様子であった。今年のそれぞれの慰労会のようであった。 

和歌山の井上さんは陽気に声を上げ「ヤンちゃんすごい」と宴を盛り立てていた。彼女は盛り立て屋さんというほど明るい。

リラックスしてギターを弾くヤンさんである。英語で話すヤンさんの言葉や英語の歌詞は私には分かりません。みんなは英語がわかり笑っていたが、ここでも私は異邦人のようなギリシャでのひと時も思い出した。若者たちは、夜更けまでギターの奏でる音色に歓喜していたが、私は9時30分過ぎ仕切りのないお寺の本堂に敷かれた布団に入りました。遠藤さんは寒がる年配組私と古木さんには湯たんぽを用意してくださり、暖まって寝ることができました。

2部のギター生演奏を楽しめたが、話をできなかったのは少し残念だったが絵を描くという若い方とも話ができ、今後が楽しみになった。ともあれ、繋がれた人と人が「鎮魂と祈りに」集まることができ、意義があったと思う。人と人をつなぐ機会をいただき、人生を楽しくしていただいているEUジャパンに感謝いたします。