2013.11.10
座禅会
佐藤賢太郎

 11月9日いわき市の龍雲寺において座禅会が行われ、鈴木隆雄さん、時崎庸二さん、古田浅吉さんと参加しました。

私は行く先々で、感動できるチャンスに恵まれるであろうと確信していた。野外で開催されるコスモ夢舞台のイベントがいつも晴れるように、やはり結果は感動するように運ばれていた。

 まず、仲間と私の作った地蔵を見て頂きました。鈴木さんは「ほのぼのとしていいですね」と言って早速、賽銭をあげてくださいました。

その後本堂に入って写経が始まりました。私も初めての体験でした。紙の裏に薄く文字が書いてあり、なぞるだけなのですが、分からない字があって困りました。意味が分からないまま黙々と書きました。字の下手な私でさえ綺麗な字になるのは当然です。はみ出ないようにその通り書いたらきれいになります。我を出して何でもいいとなると、汚くなり文字と文字がぶつかってしまいます。無心が大切ですね。

 般若心経262文字の中に、無という字がやたらに出てくることに気付きます。慣れた方は早く終わり、何やら参加者はがやがや話を始めました。私たちは遅くて、黙々と写しておりました。ようやく仲間も終わりました。それから座禅になります。座禅する畳に上がるときは右回り左足から入ると教えられました。さすが座禅の15分は、私語はありません。最後の5分間は気功のような呼吸法に思いました。 

さて、精進料理を頂くこととなり、その部屋に入ると食事の用意ができておりました。私の食べられるものばかりで、とても嬉しい。ただ、いきなりいただきますではなく、忘れましたが何か唱えました。写経、座禅そして食事、これで1500円。帝国ホテルより(?)はるかに素晴らしい。皆さんこんなところがあるなんて知らないだけですね。

仲間と「来てよかったね」と笑みがこぼれました。用があって、来られなかった仲間は残念でした。

 感動はこれからです。知らない方とお膳を囲み会話が始まりました。そのうちに、方丈さん(住職)がお地蔵さんを作った作家である私の事を紹介してくださいました。そのことに皆さん驚かれていました。それから流れの中で仲間の方が関東から、新潟県から遠路参加したことに驚き、コスモ夢舞台の施設や食事処「和彩館」の話などをしているうちに、座禅の参加の皆さんが、春になったら豊実に行こうということになりました。時崎庸二さんが「その時は掃除をして待っています」と言いますと、「素晴らしい仲間ですね」、と一挙に皆さんと打ち溶けました。全然知らない同志がこうして心が繋がったのです。 

私は、新潟大学の講演会スッタフをこういう所にも連れて来たいと以前から思っていました。

 さて自宅に帰り、翌日頂いた本で般若心経の意味を調べ始めました。なんだか良く分からないところがありました。そして、以前から家内が頂いた般若心経解説の本を比較し紐解いてみますと、これが解るのです。般若心経は心のありようを説いているのです。般若心経の最も言わんとするところは「色即是空」だそうです。形あるものは、それがないものと同じ。生きている意味も、なぜ悩むのかも、ここから分かるはずです。

書くと言うことは漠然としたものをはっきりさせる効果があるものです。解っているつもりで私たちは、そのままにしていないだろうか。私は早速、今日から般若心経を勉強します。何かきっかけがあると向学心が湧くものですね。