2009.8.28
東京ブロック8月の例会から
森 紘一

 ここのところ朝晩は、夏の終わりをおもわせる涼しい風がここちよい時節となってきたが、月末の選挙を控えて追い込みをはかるスピーカーの声があわただしく街中を走りぬけていた。25日(火)の夕刻、浦和の例会には13名が出席した。

 お盆休みを利用して豊実に出かけた桐山さんが古代ハスや花火大会の写真をご披露して、まずは話がはずんだ。コスモ夢舞台に古代ハスを植え付けようと努力されてきた遠藤さんも、「これなら蓮田から運び込まなくても、もう大丈夫だ」とほっとした様子だった。古代ハスの群生するビオトープ・コスモ夢舞台をみんなで語り合うのはじつに楽しかった。

9月の連休を使った里山アート展の準備やビオトープづくりには、久しぶりに仲間も大勢結集しそうだ。このビオトープづくりは究極の景観づくりであり、また地域の人々と共に地域社会を元気にしていく一番の近道となりそうである。我々にとっても、日常的な作業にどれだけかかわり合うことができるかが鍵ではあるが、地方と都市との交流とはこうした積み重ねによって生まれてくるに違いない。                                     

10月の田んぼ夢舞台祭りとシンポジウム、11月のワークショップと狐の嫁入り屋敷トーク、和彩館での懇親会にも、それぞれ都合を調整しながら参加していこうと合意もできあがった。昨年は里山アート展のアトラクションだったが、新たな実行委員会のもとで独立した「2009奥阿賀・田んぼ夢舞台祭り」に寄せる地元の方々の期待も大きい。これによって、ここでも都市との交流機会や地域の活性化は、年々徐々に、はずみがついてくることになると思う。

9月には体験学習が2回あり、隆雄さんと御沓さんがスタンバイされていることも確認された。コスモ夢舞台の体験学習は、単に田舎暮らしの体験にとどまらない。都会の中・高校生たちにとっては非日常的な、自然とのかかわり合いや身近な人間同士の暮らしのルールやマナーを学ぶ絶好の機会となっている。感謝の気持ちや挨拶を声に出す習慣を身につけることは、学問以前に教育の指導基本であると思う。

このあと森幹事長の要請で、新会員となった萩谷さん、佐々木さんから感想や心境を語っていただいた。例会への出席率も高いお二人だが、ホームグラウンド豊実のイベントには、自分にできることは何かを模索しながら積極的に参加していきたいとそれぞれに発言があった。

最近のアクセス件数の急伸についても話題となった。外国人写真家の受け入れや賢太郎さんのリトアニア訪問、エレルヘイン少女合唱団の来訪など、賢太郎さんの一連のシリーズ原稿がかなりの反響をよんでいることは数字の上でも明らかだった。

EU・ジャパンフェスト日本委員会の古木さんはじめスタッフのみなさんのご協力で、豊実は都市との交流だけではなく外国との交流も同時に進んでいることを、感謝とともに仲間内でも喜び合っている。

それだけにお開きのころには、9月以降のさまざまなイベントの準備と実行には全力で取り組んでいこうと、森幹事長の表情と声には選挙を直前にした各党党首のような迫力と意気込みがただよってきた。(終)