2010.04.21                 
再びプラカを歩く
佐藤賢太郎

3月30日
   今日はオリンピアからアテネに戻り、ギリシャ最後の日となった。仲間はそれぞれ、プラカ通りの散策やお土産の買物など自由行動にでかけた。私はギリシャに来て、このとき初めて家内と一緒に歩くことになった。一緒にいると喧嘩ばかりしている私たちです、だから別行動がいいのです。

マリソル社からお土産のオリーブを買い、重い荷物をホテルに置いてプラカ通りに向かった。すると「すみません、写真を撮っていただけませんか」と日本人の女性が私たちに声をかけてきた。私は「一人できたのですか?」と聞くと彼女は「はい、これからスペインに行き、それから鳥取に帰ります」と言います。「すごいね、一人旅とは。あなたは英語ができるんでしょ?」と尋ねると「いいえ」という。感心してしまう。そこで私たちの旅行の話や「ギリシャからの手紙」の本の話をしました。「ギリシャから手紙」に関心をもっていただき、私の家に送ってくださいと言っていただきました。ギリシャに来て、これで4冊の本が売れました。ありがたいことです。これでお土産が買えます。

さて、プラカ通りは日本人が大勢来るのでしょうか、カタカナの日本語が目につきます。私たちは安いお土産を探しながら歩いた。ギリシャらしいお土産探しも面白いものです。今度は、これがお土産にいいというものを見つけました。            

4年前、私は一人でこの辺をうろうろしたものです。そこを再び二人で歩きました。一寸のどが渇いたのでカフェーに立ち寄りコーヒーを飲むことにした。ひとつ覚えのグリークコーヒーを注文した。そのとき仲間の森さんに会い、「いい風景だね」と写真を撮っていただきました。

4年前の思い出の店を見つけたいと思ったが見つからない。そんな時、路地でギターを弾く老人が目に入った。4年前も老人が人懐っこい笑顔で歌っていたことが印象深かった。あの時はゆっくり立ち止まって聞けなかったが、今回は家内と一緒にその老人の前で聴いてみた。隣で音楽CDを売っている店があり、ギリシャの音楽を2枚買うことにした。1枚1ユーロ安くしていただいた。値切ったと言うより、片言の会話を楽しんだ。

インドに行ったときも、音楽テープを買ったがあまりなじめなかった。しかし、意味は分からないがギリシャ語の音楽は4年前から何度となく聞いている。