2023.1.22
コロナ禍を越えて
森紘一
1月21日(土)、東京ブロック新年の会が安行出羽のcafé「みせばや」で開かれた。佐藤さんとマキ子さんが遠路上京され、ご縁の深い造形作家の間地さんも東京中野からゲスト参加されました。一昨年の暮れ以来、13名の大集合となりました。
鈴木さんのリードで、昨年急逝された荻原正江さんへ黙祷がささげられた後、時崎さんの音頭で新年の乾杯と続き、和やかに会は進んでいきました。
はじめに、近著『縄文の世界を夢見て』について、佐藤さんから解説があった。表紙には“新潟県阿賀町豊実での取り組み”とサブが付けられ、横帯には「平和そして、真の豊かさを考え直す」と書かれている。100ページ足らずの小誌ながら、佐藤さん入魂の傑作である。ふんだんに散りばめられた写真からは、次代への、次世代への熱い思いも伝わってくる。「私の最後の出版です」。淡々と語る笑顔には安堵感が漂っていた。
会員の皆さんの近況報告はそれぞれに、ゆるぎない信頼に裏打ちされた安心感からか、ジョークと本音も聞かれたが、何よりもお互いの健康への気遣いと感謝が伝わって心地よかった。
日出谷小学校児童の「里山アート展」への参加を促進された間地さんへのお礼の言葉がマキ子さんから発せられたが、今は統廃合されてしまった日出谷小学校といえば、我われも直ぐに間地さんと佐治さんを思い出す。ありがたい配慮でした。
「こうして、皆さんとお会いできることはありがたいことです。あとは、コロナと戦争がなければ言うことはないンですが、」時崎さんの奥さんの言葉は、そのまま全員の願いであり、佐藤さんの『縄文の世界を夢見て』にも繋がってくる。
今年は残り二棟の竪穴式住居つくりと開催20回目の「里山アート展」が大きな柱で、昨年から本格的に始まった縄文アート広場の整備も、いよいよ本格化していく。春と秋の会員集合日に合わせて体調を整えながら、わたしもできることを楽しみながら確実にこなしていくことにしたい。
この後、鈴木さんの用意された「コスモ夢舞台の歩み」のDVDが2台のアイパッドに映し出され注目された。若き日の勇姿は、お互いにまぶしいほどだった。
吹きぬける風は冷たいが、日差しのぬくもりが記憶に残る初春の一日となりました。
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