2009.12.

2015.02.13
漆工芸を読んで
大塚 秀夫 

漆のお椀を希望者にお分けしていただけるということ。漆とはあの樹液が皮膚につくとかぶれるもの。その樹液があれほどの素晴らしい工芸にまでに高められることに佐藤さんと同じくわくわくします。 

毎日新聞に漆掻き道具職人は町の宝の記事がありました。漆の木から樹液をとる道具を作る技術が存続の危機にある。漆塗りまでに木の皮を向く「かま」、幹に傷をつける「かんな」、樹液をすくい取る「へら」がある。特に「かんな」には樹液をためる溝を削る「くち」と、樹液がしみ出す傷をつける「めざし」を1本にまとめた独特のもの。

こうした道具をつくれる職人の方がいなくなる危機感があることを知りました。 

佐藤さんの蔵の100年にもなる漆御椀を私もぜひお分けしていただきたい。