2009.12.
2013.11.08
序文を読んで
岡部真紀子

 「来たバスに乗れ」という講演会タイトルの言葉を座右の銘として、これまで佐藤賢太郎さんが歩まれてきた人生、そしてその人生を経験したからこそ伝えられる言葉に、私も多くを学び考えさせて頂きました。時には勇気づけられたり、元気を頂いたりしました。

このような私自身の経験から、私が伝えようと思っても伝えられないお話しや言葉をより多くの人に伝えて欲しいと考え、今回の佐藤さんの講演会のお手伝いを引き受けさせていただきました。これまでの準備で、様々なことを経験し、たくさんのことを学ばせて頂き、佐藤さんの出すバスにのって良かったと心から思います。

佐藤さんが投げかけておられる、才能や人間の価値はなんなのかという問いに答えることは難しいです。ただ、なぜこの世界で人は1人ではないのかを考えると、やはり誰かと一緒に何かを創造していくことが人間にとっての価値であり、それを見出すことが才能であると思います。より善く生きるとは、佐藤さんの様に、自分に正直にかつ周囲をまきこんで何かを創造していくことだと考えます。創造するものは何でもいいと私は思います。

そのうえで出会いというものが必要になりますが、ぼーっと待っているだけでは訪れません。佐藤さんの言う、「動いてこそ感動はやってくる」という言葉の通り、自分から動くことで出会いがあります。人との出会い、ものとの出会い、そして感動と出会う・・・そんな風に多くの出会いを経験し感動できたら、後悔のない人生に近づけると私は考えます。

講演会を聴いてくださる皆さんにとって、講演会が自分の将来を考えたり、元気をもらい明日も頑張ろうと笑顔で前に進む一歩となったりと、様々な感動や気持ちの変化へとわずかでも繋がれば、私を含む学生スタッフ一同にとって幸いなことであります。 

最後になりますが、この講演会を開くにあたりお力を貸してくださった早川末吉様への感謝の気持ちを抱きますとともに、早川様のご冥福をお祈り申し上げます。