2009.12.

2013.06.19
ウエラー・ザン・ウェル学会シンポジウム4
佐藤賢太郎

 さて、シンポジウム最期の報告になります。総括講演として川竹文夫理事長は『かけがえのないものを掴め』と題して、当たり前のことですが厳しく力説しました。私はここから、より見えないものが見えるようになってきました。

 それにしても、川竹文夫さんは人当りの良い方ではありませんが、生き方を考えている素晴らしい方です。ガンを通して利他心の境地に至っており、そこに生き甲斐を見出されています。誰もやっていなかったことに挑戦して広げている。おかげさまで、私は命拾いをさせていただきました。

 川竹文夫さんは「困難に正面から向き合ってこそ、自分にとって真にかけがえのないものが見えてくる。自分の知と力を頼みに運命を切り拓け」と言っています。ガンは治る病気、末期ガンでも治る。そう言い続けてきました。絶対に治るとは言っていないが、そう言い続けてきました。

それは、なぜなのか? ガンの患者学研所に出合って、実践した方がガン完治300名、自助努力で自然退縮された方40名という世界遺産に値する結果が出ました。私もその一人です。

 川竹文夫さんはガンが治る人には共通のものがあるとおっしゃった。印象的であったのは「そこまでやるのかと云うくらい、凡事徹底する人はガンが治っている」という言葉であった。

例えば、中途半端でなく徹底的に笑う人、手当を徹底する人、般若心経を毎日書く人、医師から見放されながら畑仕事で治す人、他人と同じことをしないで、自分のやり方を徹底する人などである。

 私はどうだろう。私は手当など徹底的にしていないし、できない。その代わり、@いのちの田圃を読む A毎日朝5時から倫理の勉強をしている、B玄米菜食、酒は飲まない。夜は10時に寝る。Cできるかどうか解らないが、たえず夢や希望を設定する。例えば、多くの方に協力していただき、県内外で私の講演会を開く、来年はギリシャに彫刻の制作・設置に行く。D無農薬米・野菜つくりをする。E地域活性化の企画、里山アート展、田んぼ夢舞台公園つくりなど、精力的に取り組んでいます。

ガン患者がそこまでやるのか、ということになるでしょう。健康な方でも、そこまではやらないだろうと自負していますが、それは自分だけの喜びではなく、「われも人もの仕合わせ」であります。つまり利他心。生かされているこの時こそ、私は燃焼したい。

なんだか見えてきました。こうすればこうなると見えるような気がします。そして一番厄介で、しかしながら感動する人間の付き合いも、どうすればよいか見えてきました。人生はそんなに長くない、有限であります。そのように分かってきて、私は今どう生きるべきか明快になってきました。

だからこそガンになった甲斐があり、ガンになって有難うと言えるのでしょう。中途半端では、この境地には至らなかったでしょう。命がけですが、皆様もガンになったらこのようになれます。いかがですか?

 川竹文夫代表ありがとうございました。そしてスッタフの皆様ありがとうございました。このご恩をお返しすべく努力します。