2019.09.12
国際アートフェスタの意義3
佐藤賢太郎

東京オリンピックを目前にして日本を紹介する。

今、日本人が、世界の人々が求めているのは何か。便利さ、効率の良さであろうか。私は今日、不便な山の中に外国人が来て農業研修をしている姿を目にしている。それは中途半端ではない態度であった。それに比べ日本人は、便利さ、効率の良さを一番幸せだと思っているのではないだろうか。

さて、米は弥生時代以来日本の文化である。玄米にはとても栄養素が多い、保存がきく。そのコメを、昔の人はどれだけの執念をもって作ったのか、その現場を見てほしい。今では使わなくなった田んぼであるが、それを今日創造力によってアートにする。舞台が整っただけのステージを想像するならもはや改革にはならないと思う。前例がないと言うなら、アートの世界ではないと私は思う。何もないところにあるものを考えさせる。田舎にしかできないアートであろう。さて外国人はここにきて、何を考え、作るであろうか。答えは、初めからわかっているわけではない。