2014.04.19
韓国のウーファーさんへ
佐藤賢太郎 

韓国人だからということで断られ、そのことで胸を痛められ、同じ日本人として申し訳なく思います。

寄せられたメッセージに、WWOOF制度(*)の果たす役割は、ただ自然農業をするということでなく、人と人を繋ぐ国際親善にもつながってゆくとありますが、私はあなたの思慮と、大変すばらしい考え方に共感いたします。

今日のウクライナとロシアの問題にEUが絡み、中国、韓国と日本の冷えた関係にアメリカが絡み合っています。みんな利権、自国の利益だけを優先してこじれています。そこに政治家はナショナリズムを煽り、それが進歩的使命であるかのように、マスコミは反響のあるような取り上げ方をします。

日本の縄文時代は争いがなかった稀な時代だと言われています。歴史が始まって以来、領土を広げようと争いがなかった時代はありませんでした。それは自国だけが豊かになることを目指しています。  

今も世界各地で争いが起こっています。戦争は悲劇を生みました。何も日本だけが中国や韓国に非人間的な行為をしたというだけではなく、植民地や戦争はそのようなことの連続であったと思うのです。だからこそ戦争はしてはならないのです。

このままでは何年たっても被害者、加害者ということの恨みが続くでしょう。それを利用して自分の地位を守る政治家たち。それに踊らされる国民。そこには未来への希望などはありません。もっと国民は賢くなるべきです。そのためにも学問に励み、歴史に学ぶべきです。専門的あるいはモノラルな考え方だけでなく、A,B,C,D,Eと繋ぐ力、繋げる考え方が大事だと思います。

あるデーターによれば、世界の人口の1パーセントを占める最富裕層が世界の富の半分を握ったとのこと。さもありなんと思います。それで幸せなのでしょうか。共生や共助こそが、人間本来の自然な姿。縄文時代の人間に学びたいものです。

宇宙から見れば命は一つ、人類はみな兄弟でありあます。自然の法則に従って生かされている生命体の私たち。私たちは未来のために、そんな国際交流、親善を果たしたいものです。それには動くことだと思います。