2012.02.28
冬、大学生訪問
佐藤賢太郎

2月27日~28日、宿泊したいという新潟大学1年の遠藤君が新潟から汽車に乗って豊実にやってきた。彼は昨年、田んぼ夢舞台祭りで仲間とグループで歌った一人である

何を意図して和彩館に泊まりに来るのか分からなかったが、歓迎した。まず、よく来たねと挨拶して、どうして一人でここに来ようとしたのかその心境を聞いてみた。

昨年、ダブルホームのシンポジウムにおいて私と小宮さんが参加しましたが、その懇親会の席上彼らといろいろと話す機会があった。私は「我が家では、体験学習として都会の生徒たちがやってきて、薪割や畑仕事や、その他生活を共にすることを受け入れている、よかったら生徒と共にその体験をしてみては」そんな意味のことも話した。

遠藤君は教育学部に席があり、将来学校の先生を目指しているそうです。そうしたこともあって、冬休みの期間を利用して個人的に勉強してみたいとのことであった。そしてダブルホームの仲間と共に里山アート展に参加したい。そのためにも先遣隊として話し合うことに、その意図があった事が解りました。

彼の素晴らしいところは、勇気をもって行動するところにありました。そうしたいと思っていても、人間関係がそれほど深まっていないのに行動するにはためらいがあります。それを、一人でやってきたことは素晴らしいと思いました。動いてこそ感動はやってくると私は、いつも言っています。

話が終わって昼ごはんの後、薪割体験をしてもらいました。

「生徒に体験学習の指導をするにも、一歩生徒の前を歩いていないと生徒の信頼を受けるのは難しい、だから自ら薪割をしておくことだよ」と私は言いました。薪割をしたことのない彼は「自信がないな」と言って薪割をはじめましたが、やってみるとなかなかであった。自信がついてきたようである。

そして、夜は赤湯温泉に連れて行った。なんでも体験である、「自ら体験して風評を鵜呑みしないこと」が大切であると彼に言った。誰々さんも行ってみたいと言っていたが、行動するのにためらいがあるようであったとの言葉に、「外国人やいろんな方がやってきても全て受け入れた経験があります。心配ありませんから、ためらう方をどうぞ案内してください」と私は言った。

私の経験から教師として大切なことも話し、第一日目が終わった。彼は仲間に報告できることがたくさんあったと言っていた。