2011.09.08
重ね料理教室
佐藤賢太郎

以前、会員のMさんからスローフード「わらのごはん」という岡山に住む船越康弘さんの書いた料理の本を送っていただいた。

ものすごい人気で全国から人が集まり、病気の方も一か月食事療法を続けると治ってしまうほどで、養生所のように忙しくなり、しばらく休業してニュージーランドで暮らしていたそうです。

今、帰国して岡山に開店しており、講演や料理教室と全国を奔走して多忙のようです。

それまで家内は面倒だから見るだけで、「わらのごはん」は眠っていた。ところが、私が体調を崩し食の大切さに迫られその料理を家内が始めていた。

 その時知人から船越さんの料理教室が新潟で開催されるとの知らせを受け、高い参加費にもかかわらず家内は何としてでも参加しようと和彩館を閉めて出かけました。

船越さんの料理というより、引き込まれるような話に家内は感動したと講演会の様子を話してくれました。

自然に生きる、自然を取り入れる、感謝して食べる(講習に参加した方に感謝の言葉を教え、料理する前、食べる前に感謝の言葉を唱えるそうです。しかし、宗教的ということで取り入れない方もあったようですが、その店は潰れたそうです)。

日本の料理は世界では最高なもの。これは世界の常識だそうです。食時のときは家族揃って仲良く。放射能汚染のことやら、人間の生き方を多岐にわたって話され、納得することばかりだったようです。

もちろん教えていただいた『重ね料理』を家内は作ってくれました。塩と野菜だけ、これが何とおいしいことかと驚きました。今、毎日それを味わいながらいただいています。

私はいつか家内にみなさんの前で「船越さんに学ぶ料理」の講演をしていただこうと考えています。とてもためになる話ですので、皆さんも楽しみにしてください。

会員の方に送っていただいた「わらのごはん」が、今になって生きることになりました。ありがとうございました。