2011.02.14
青年団・冬のイベント
佐藤賢太郎

地元豊実の青年団、「わげしょ」の会が冬のイベントを初めてすることになった。「雪蛍の舞」と称して雪上に数多くのろうそくを立て、蛍が飛んでいるような光景をかもし出そうと考えたようです。その場所は里山アート展の田圃を使いたいとのことでした。

   初めにコスモ夢舞台の会員でもあり「わげしょ」の会メンバーでもある山口啓冶君から場所を貸してほしいと話しかけられた。勿論それはいいことなので、どうぞ使ってくださいと即答しました。

雪の冬はイベントどころではなく、毎日除雪に追われ疲れてしまい、とてもそのようなゆとりはなのが現実生活であった。
   いつぞや「わげしょ」の会の一人から、冬に何かイベントやってくださいといと言われたことがあったが、私にはそのようなエネルギーがなかった。

雪国の地域、特に十日町市では大々的に雪祭りをしている。隣町でも町を上げて雪祭りをし、その他の地域でも雪のイベントを行っていることはテレビなどで知っている。しかし動くことはなかった。若い人がいないと言うのが一番の原因だったと思う。今回、地元の青年団が立ち上がったことは素晴らしいことであった。

前日から用意し、当日は午前からテントを張ったり、ロウソクに立てるアウトラインを描いたり、かまくらつくりの準備に一生懸命でした。私も少しはかまくら作りをし、家内もロウソクだてつくりを手伝っていました。
   いよいよ暗くなりかける頃に、メインのロウソクを点けることができました。ささやかではありましたが、雪に映え、時間ごとにその光の反射は変化してゆきました。この光景を見てくださった人が少なかったのは残念でした。

「わげしょの会」の会長さんが挨拶をして、私も少し話をしました。「規模は小さいけれど素晴らしい一歩になったと思います。この雪の季節に、こんなイベントをすることはかつて一度もありませんでした。その意味でも、意義のある第一歩であると感じました。

  秋に里山アート展、田圃夢舞台祭り、そして冬の雪まつり、この過疎地域でこうしたイベントを行うことを本物にしていきたいものです。力を合わせて、今後とも夢を創っていきましょう」そのようなことを言いました。

田んぼに「わげしょ」の会の家族や子供たち、村の数人も集まる、それは生活のための生産になることではないが、夢を抱く、そして行動する一歩になること自体にとても意義があると思います。

山口君が中心になってご苦労されたようですが、人を集める難しさも感じたようでした。里山アート展、田圃夢舞台祭りがどのように陰の努力がいるかを一番に感じ取られたことだろうと思う。

ともかく開催できたことは成功でありましたが、来年はこうしようと、彼らは先に繋がる話を口にしていました。

成功するということは、いろいろな力の結集がなければなりません。何でもそうですが、陰の力がなければ成り立ちません。自分たちがまず楽しむことから始め、外部の人間が集まることも必要なことです。これが過疎における活性化の第一歩であります。

地元青年団の冬のイベントは小さな雪蛍でしたが、豊実の雪景色にとても美しく灯っていました。そして、「コスモ夢舞台に刺激を受けたことも確かです」という言葉も嬉しく、印象に残りました。

最後になりますが、「わげしょ」の会の皆さんの努力に拍手を送りたいと思います。