2010.12.25
雪国1
佐藤賢太郎

た冬が巡ってきた。今年は12月末まで雪が降らないかもと思っていたところ、突然のどか雪に見舞われた。
   朝6時、暗いうちに家の前の除雪をする。そうしないと外に出られない。我が家では除雪機がないのでスノーダンプやスコップでの除雪である。これが結構きつい労働である。雪の降り続く日は、朝、除雪したら終わりではなく、また昼頃、そして夕方もう一度。一日計3度除雪をしなければならない。灰色の空、雪、雪、雪、降り続ける雪。

早朝、家から車を出した。車が通った跡はあったが除雪車はまだ通っていなかった。走り始めて、まもなく村はずれの坂に差し掛かったところで車は雪でボディーをすり、止まってしまった。バックもできなくて立ち往生。ありがたくも、通りかかった除雪業者に助けていただき家に戻った。

その日は停電でろうそくを使った。幸い我が家ではまきストーブのため暖を取れた。電気にばかり頼らない生活も必要である。

またその日、西会津と坂下間の国道49号で300台の車が一晩立ち往生の大渋滞と放映された。
   渋滞が解消したというので2日後、坂下に用があってくるまで出かけたら、国道なのに車を走らせるのに悪戦苦闘であった。雪の降らない季節と雪の降る季節は全く別世界になってします。

青空を見られる関東とは、それこそ別世界である。

毎年同じようなことを言っているかもしれないが、同じ日本に住んでいながらどうしてこんなにも違うのだろうかと思ってしまう。