2008.05.30
不思議な人の訪れ1

  かつて、コスモ夢舞台は「人と物の集まるところ」と書いた記憶があるが、本当に不思議な方がお見えになり感動ある出会いがあって、必要な時に物や情報を置いていかれる。

昨年の秋に引き続き、創作楽器製作移動体験教室を開かれているというWさんが音連れ(訪れ)た。
  この方は、今や、ビッグになった三島町(福島県)の工人祭りの初期の頃に、奥会津書房の遠藤さんと出会ったというから不思議が重なる。里山アート展開催中にワークショップをやれば良いという話を覚えていてくれたというのが嬉しい。

Wさんが取り出した太目の木琴かとおぼしき手作りの創作楽器、叩くと、なんとも不思議な心地良い音色が響き渡る。耳敏く聞きつけた地元お助けマンのFさんが念入りに眺めていて一言、「これなら、俺にも作れそうだ」。また、春木山(薪)を作るために通って来ている83歳になる佐藤賢さんの叔父さんがクルミの種を割ってつくった縄文の鈴?を振りながら十八番を唄いだした。

  これを見ていた芸術家佐藤さんの創作意欲にスイッチが入った。
先祖から残されたさ佐藤家の私有地、探索中のものも含めて全てを活用して、里山アート展開催中の10月25日と11月3日に「自然体感コンサート」(仮称)を開こうということになった。

自分の好きな場所に行って、自然の中で、手作りあるいは持ち込みの楽器を叩き、奏でる。これはオタマジャクシが読めない人にも朗報である。聴衆はいないかも知れないが、誰もが演奏家になれる。世にも不思議なコンサートになるに違いない。
  これこそまさに、古木さんのおっしゃる「今、あるがままがコスモ夢舞台である」とおもった。(御沓一敏