2007.09.25
個展作品の搬出

9月1日~24日までの間、会津若松市の足利ギャラリーで行われていた佐藤さんの個展が幕を閉じた。
その作品の搬出のため、佐藤さんと筆者2人で出かけた。
足利ギャラリーを訪れるのは2回目だが、中に入るのははじめてである。

梁を見せる高い天井、白い壁とぴかぴかに磨かれたフローリングの床、そこに心温まる佐藤さんの作品が見事に調和して、デパートでの個展とは違った雰囲気を醸し出していた。
画廊主曰く、毎日ここへ来るのが楽しく、3週間が短く感じられましたとのこと。200名の来客数と前回開催の時に比べ、お求めいただいたお客様の数が増えたということもあって、一層、画廊主の顔がほころんでいた。

少し時間にゆとりがあったので、喜多方経由で帰ろうということになった。
喜多方と言えばラーメンである。佐藤さんの同級生が開いている店へ行こうとしたのだが、場所を失念したということで、ふくろう会員の方にはお馴染みになった魚屋のTさんのお店に立ち寄る。
本人は青森に出かけているということで、87歳になられるというTさんそっくりのお元気なお父様がいらっしゃった。

同級生めぐりの後、佐藤さんもはじめてという「新宮熊野神社・長床」という古風で平安期の荘厳な趣を残す神社を訪れる。

建物も素晴らしかったが、宝物殿に入って驚いた。「木造文珠菩薩騎獅像」という獅子に乗った全長285cmの菩薩像が無造作な感じで展示されていた。佐藤さんもしばし、釘付けになるほどの見事なやわらかい表情をしていた。

さらに途中、今年グリーンツーリズム大学が開かれたという「里山のアトリエ坂本分校」というところに立ち寄ったが、残念ながら、スタッフの方1人にしかお目にかかれなかった。

石夢工房で作品を降ろした後は、里山アート展で使う予定の藁を干すためのハデバ作りを行う。タイミングよくまた、お助けマンのFさんが現れる。
藁をかけ終わった頃、一瞬ひんやりとする秋の風が吹いた。
                               (御沓一敏)