2007.10.02
仲良くする方法

人の上に立つための条件の一つとして、名前で人を呼ぶことなどと書かれている本を読んだことがある。

それはともかくとして、今年、2回目の開催となる「こらっしぇ459」という集まりで出合ったFさんという地元の写真家がいらっしゃる。先日、コンサートにもご夫婦でお見えくださった。
奥さんとは1、2回の面識しかないはずなのに、はっきりと筆者の名前を覚えてくれていたのには驚いた。
「御沓」という名前はなかなか正確に読んでもらうことさえ難しいため、うれしさは一入である。

他人さまの名前を覚えるのは余り得意ではないが、このとき、改めて自分も努力しなければと思った。

ところで、草刈を一緒にやってくれたTさんのお宅に行くためには、親戚の家の庭を通らなければならない。
そこには、佐藤家のリキとは正反対で牙をむき出しにして吠え掛かってくる黒い大きな犬がいる。
これが苦手なのだが、これからは逃げてばかりもいられない。
そこで、一計を案じてTさんに犬の名前を聞いてみた。「ジム」という意外にモダンな呼び名である。

しっかりとその名前を頭に叩き込み、次に行くとき、まず、大きな声でこちらから先に「ジム」と声をかけた。何とほえることもなく、尻尾を振って駆け寄ってきたのである。
たまたま、外に出ていたその家のお母さんが「御沓さんには、吠えないね」と不思議そうな顔をしていた。
人間も犬も根っこの部分は同じなのかも知れない。(御沓一敏)