2011.06.07
無農薬米つくり
佐藤賢太郎

農薬を使わない米は誰でも望んでいる。しかし、それを作ることはとても大変である。作ってみてその苦労はわかる。

何といっても除草が大変である。昔は皆、手で草を取っていた。それが除草剤を使わないと生産効率が上がらない時代になり除草剤を使うようになった。勿論、低農薬除草剤であり安全であると言われている。

私は昨年、除草剤を一回しか使わなかったが草がすごかった。もうやめようと思った。ところが12月から玄米を食べる必要に迫られ、命に関わる米つくりをしなければならなくなり今年も再度挑戦した。

早速、田植えを終えると直ぐに草が一斉に田んぼに芽を出し始めた。手押し除草機を使ってまず一回草取りをした。

他の田んぼを見ると田んぼに草ひとつ無いきれいな田んぼが目に付く。稲だけが青々と育ち、きれいだなと思う。それはなぜか、いうまでもなく草をはやさない除草剤が田んぼに含まれているからだと思う。

先日、無農薬栽培は経済的に採算が取れなくやめてしまった。そんな同級生の言葉を聞いたばかりである。実感することは、米つくりとは水管理と草刈、除草に尽きるということである。

当然、田んぼに住む生き物たちには最高によい環境である。田んぼは、蛙は勿論、ドジョウ、めだか、蛍も棲家としている。