2010.04.26
農業希望者来る1
佐藤賢太郎

ことしの冬、家内が新潟で出会った若い女性農業希望者が、ここ数日、和彩館に新潟から通っている。

コスモ夢舞台の取り組みに感心し、友達も連れて来ました。彼女たちは、新潟で農業学校に半年通って学ぶ学生たちです。話が弾み、仲間たちを連れてきていいですかと言います。

コスモ夢舞台はいろいろな取り組みをしていますが、なんと言っても地域に根ざすという点では農業ははずせないし、これが一番地域に受け入れられることだと思います。農業後継者や定住者がふえることがもっとも望まれていることだからです。

今日、安全な食、ビオトープ、自然循環形生活の大切さは誰もが大切なことだと言うけれど、どれも体を動かし労働が伴います。それを話しだけではなく実際に行動するとなると、現実はハードルが高くてなかなかできないのが現状です。なぜなら経済的裏づけや健康、人間関係など、さまざまな要因があるからでしょう。

以前から、どうしたらコスモ夢舞台にボランティアの方々が労働に集まっていただけるかと思案していました。活動の実態をホームページでも紹介しているが、ビオトープ作りなどになかなか若者は集まらなかった。

今回みえた農業希望者は、現実的にそこに向かって自分の未来を考えて行動している方たちです。私は彼女たちに「コスモ夢舞台は農業だけに絞っているわけでありません。こうして活動を通して夢のある生き方をしようとしています」と言いながら話を進めました。

ところで、私の農地を借りている村の方が、もう手がなくて返したい、と畑を返されました。私たちはどうにもできないのでそのままにしようとしていました。何年も土を耕していた、いい畑です。この話をすると若い農業希望者が私が借りたいと言って、早速畝たてに昨日やってまいりました。

9月までは研修生として学校に通っていますが、彼女たちはその後自立しなければなりません。その間に、コスモ夢舞台とどのようにかかわり、連携できるか。何かプロジェクト的な活動に進むかもしれません。ビオトープつくり、野菜つくり、山菜取り、田んぼ夢舞台、アート参加、景観つくりなど、どこかで何かにかかわって、未来につながる若者が出ることを願っています。そして豊実のほかの農業をしている方のところに今年から、それぞれ希望をもって2人の青年が入っています。こんな田舎に若者が集まるかも知れません。コスモ夢舞台のベースを私たちが作ってそれを受け継ぐ若者が出てきてくれたらと新たな夢も考えられます。その後この若者たちはどのようになるのか楽しみです。