2013.10.23
吉田冨久一さんへの手紙
鈴木隆雄

 第10回里山アート展に、今回も作品の出展を頂き有難うございました。いつも真摯なとりくみを続けられ、私のような芸術とは縁のないものでも、吉田さんの生き方そのものに刺激を頂いております。

  社会芸術とは何か、芸術を通して社会に提案するもの、地域の人々を、芸術をテコに自然の中で結びつける取り組み、ご自身の考え方生き方を訴えるもの等々何時も社会芸術という存在を構築するための実績を積み重ねようと邁進している様に見えます。

  よく芸術家は個性が強く、自己主張がなければやっていけないと言われます。

コスモ夢舞台の佐藤さんもそういう意味ではその塊の様でもあります。しかし、自己満足の域をはるかに超えて、友人達はもとより、地域、行政をも巻き込みコスモ夢舞台を世界に発展・発信させるという強い情熱に、生きがいや喜びを楽しんでいるようでもあります。しかし、その前提は、自分に対しても、妻に対しても、友人に対しても非常に厳しい姿勢で向かってきます。例えば、一つの行事を成就させるためには企画・運営、人・物・金の工面があります。それを遠慮なくスタッフを使い実行する行動力が彼にはあります。行動力、強引、柔軟、気配り、無私など並外れた強さを持ち合わせている存在のように思います。30年来の付き合いからも、彼の魅力は、彼の持っている強烈な個性が仲間を引き付けて止まないところでもあるような気がします。

  吉田富久一さん、長谷川千賀子さんたちがうち立て様としている社会芸術の概念と云いましょうか、形は「ウルスの泉vol.3」を読ませて頂きながら理解に努めたいと思っています。