2003.9.4
20回目の「里山アート展」を迎えて
佐藤賢太郎
私は工業大学卒でプロの石彫作家としてやってきた。20年の長い間「里山アート展」をやってきて、「里山アート展」とは何だろうかと思う。小学生や障害者も参加した。そして作品は具象が多い。私は里山アート展で何を学んだのか。感覚でありました。たとえば川で洪水が起これば、その爪跡を作品にするとか、梯子で崖に登った跡を作品にする、雪椿を抽象に作品化する等である。見た瞬間、作品にするのである。プロの作家なら別だが、大きな作品を作るには相当な時間がいる、最近はプロが少なくなった。これを20年継続するのは容易ではない。その人の特性を生かし、一人で準備する。この準備を一人でするのは大変である。しかしながら私は、「里山アート展」から作家として抽象のことを多く学んだ。具象や抽象はそれぞれがいい。そして、何よりも仲間はいいものです。
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