2018.06.26
アートと生活
佐藤賢太郎 

里山アート展のテーマは「アートと生活」です。 

アートの力で大変苦労する田んぼの仕事を楽しくする。これをズーッと続けていたのではないかと思います。今年、耕作放地を田んぼにすることにした。アートを背景にしてみると、田んぼの仕事も希望が出て俄然楽しくなる。その田んぼの一つに蛍が見られました。無農薬田んぼと水が揃えば蛍が見られるのです。

東京の銀座のあるビルで蛍を放しました。そんな不自然なことをしなくても豊実では見られます。里山は素晴らしいです。 

今、私は次々と作品のアイデアが思い浮かびます。そして制作することを楽しんでいます。まるで遊んでいるようです。田んぼの中にイメージで創造した「マダム」という作品を入れました。田んぼはコメの収穫だけではないのです、閃きの作品を入れました、面白いです。

また、田んぼから宙に浮いている梯子が見えます。風呂の水を山からパイプで排水するためには、どうしてもハシゴが必要で、私はそれを造り、危険覚悟で使いました。その想いでの梯子をアート作品にしました。皆さんが桃源の湯を使えるのも、この水のお蔭です。 

また、畑に手袋をいっぱい取り付けました。まるで鳥や動物たちが畑に入るのを、多くの手で「ここに入るな」と言っているようです。

そして今日、さらに新たな作品を作りました。オープンの日に使う着替え室に渡る橋をアートにしました。石屋さんが使わない石を活用しました。ただ、そのまま材質を置いただけではアートと言いません。ものを無駄にしない、そこに創造が必要です。それが楽しいのです。テーマである「生活とアート」そのものです。