2017.06.10
貸家と里山アート展
佐藤賢太郎 

何年も使っていない家は、水道も電気も入っていませんでした。あちこち壊れていて、失礼ながら誰も借りません。第一、豊実は一級の過疎地域です。 

それを私は借りることにしました。掃除の大変さに、一苦労しています。でも、ウーファーや体験修学旅行の生徒に手伝ってもらいました。以前、ある会員に空き家を見せますと、即座に「私はパス」と言いました。普通の人はそうでしょうね。会員以外の方は「内部が迷路見たい」、とても使えそうもないと言いました。

でも私は借りることにしました。私には幸福の神様が付いていて、家の修繕に必要な材料は頂けることになりました。早速、会員の大野さんが真新しい材料を使い、押入れを作りました。自分のアイデアでどのように作るか、大野さんはそれをワクワクして楽しんでいます。贅沢な遊びです。 

私は里山アート展の制作は既に始まっていると言いました。
田んぼには噴水の他、もう一つアートと農を発見しました。

そして今度は農ではなく、借りる家をきれいにするためのアートです。家の物置をすっかりきれいにしてみると、薄いベニア板が目立ち、殺風景です。ここに私はフランスの彫刻家ジャン・アルプの絵を描こうと決心しました。そして、さっそく実行しました。私は人生を楽しんでいます。 

また、家内が貸家の入り口にハーブを何げなく生けたのです。石と木とハーブの組み合わせが、私にはとても美しく感じました。

多分、佐藤マキ子はそんなことは全然考えていないでしょうが、これも立派な里山アート展の作品になります。

この度母校芝浦工大で講演することになり、会員の大塚秀夫さんにご苦労おかけしています。ようやく昨日、芝浦工業大学学長の講演を読みました。その内容に私は同感しました。そして形は違ってもそのように私は実践していると確信しました。