2010.10.07
里山アート展直前
佐藤賢太郎

   里山アート展の開催を継続するには、準備が容易ではありません。草刈り、作家の受け入れ、景観つくり、作品搬入、楽屋つくり、仮設トイレ運搬、プレイト作り。ものすごい人手がかかります。それを少ない予算の中で行っています。トイレも私がレンタル会社に行き運びました。自分が搬入しなければ支出が多くなってしまいます。だから、助成制度をもっと探してと会員に切実にお願いしています。勿論助成だけに頼るのではなく、自立の道も小さいながら試みています。

   さてこうした多忙な日々、会員の手がない中で、新たに地元の手伝いが増えたことはとてもありがたかった。

10月5日、佐山さんが作品を赤帽で運んできてくださった。素晴らしい作品である。永久設置のために大野さんが作ってくださった台座に設置した。その日は、古山さんと伊藤豊一さんが草刈りや設置に自主的にお出でくださった。古山さんは長谷川さんの作品移動設置を手伝ってくれた。長谷川さんの作品を覗くとめだか、蛙、金魚が作品の中に見えるのは面白い。田んぼのぬかるみに鈴木隆雄さんの作品を設置、これも素晴らしい。さらにそこに行けるように道板を敷く作業を佐山さんに手伝っていただいた。                   

本日は大塚さんの作品設置を梁田さんに手伝っていただいた。それは杉林のため草刈りもしなければなりません。これが里山アート展の準備です。佐藤さんは人使いが一流に荒いと言う方もいますが、そのエネルギーがなかったら里山アート展の開催にむけて全体が動いていかないのです。

   アートを取り入れることで、荒れた杉林がきれいになってゆく。荒れた田んぼがきれいになってゆく。景観に磨きがかかる。こうしたことで、荒廃してゆく山間地を活性しているところは稀であろうと自負している。この自負があるからこそ、どこまでも挑戦する力が沸くのです。                       

何ごとも、それは良いことと認められるまでには時間がかかるものでしょう。