2010.08.21
嬉しい助け
佐藤賢太郎

今年は例年になく里山アート展に力を入れているといっています。石舞台作りもその一つである。そうして動いているとき、嬉しい応援をいただきました。

ところで地域活性化というと、地域の方がどれだけ協力的に参加しているかを問われる。私はそんなことは初めから気にはしていない。まず自分がどれだけそこに夢があるかである。自分が楽しめるものでなければ続かない。そしてまず夢をもち行動する人間がいることである。そこから出発して動いてきた。

当然、地元の方が参加していただくことは望ましい。しかし、里山アート展を理解していただくには時間がかかる。里山アート展に初回から参加してくださった地元の方がいたことは幸いであった。草刈りも村の方にお願いしたこともあった。          

そして7年たった今、隣町の津川から田んぼ夢舞台祭りに参加して下さっている方がいます。津川民謡会会長の吉村さんです。豊実に来るたび、作品のペンキが色あせているのが気になっていたそうです。その吉村さんが、2ヶ月前に「私が塗りなおしていいですかね」と進んでそう言ってくださったのです。

そして今日、自らペンキとはしごを持参して、なんとペンキ塗りをしているではありませんか。そのうえ草刈りまでしてくださっていたのです。

 私は言うまでもなくそばに行き感謝を申し上げました。「炎天下ですので、昼にはお風呂に入って汗を流してください」と申しました。吉村さんは汗を流し和彩館に戻ると、弁当を持参されていました。

大野さんの作品の塗りなおしを終え、午後はまた炎天下のなか安部さんの作品の塗りなおしをしてくださいました。ペンキがなくなったのでまた明日参りますと帰宅されました。         

ペンキの塗り直しがしたくても時間と人手がないのが現状でしたので、その心が尊く、とても嬉しく感じました。

 まさしく地域の方が、こうした形で里山アート展に協力してくださる第7回目の里山アート展であります